めまいを起こす代表的な耳の病気
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良性発作性頭位めまい症
めまいを起こす原因で最も多く、めまい患者さんの約半数がこの病気です。頭を特定の位置に動かすとめまいが起こり、じっとしていると数秒~数分間で治まりますが、頭を動かすたびに繰り返します。前庭の耳石器から剥がれた「耳石」と言うカルシウムの小さな粒が三半規管に入りこむことが原因です。
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メニエール病
名前は有名ですが、実際には非常に少なく、めまい患者さんの数%です。めまいは20分~半日程度続き、難聴や耳鳴りなどの聞こえに関する症状も伴います。そして、これらの症状を繰り返し、聴力が徐々に低下します。
内耳(前庭と蝸牛)の内リンパ液が増えすぎて、これらを障害することが原因です。誘因として、ストレスが深く関係していて、1種の「ストレス病」と考えられています。 -
前庭神経炎
非常に激しいめまいが数日~1週間程度続く病気です。数日間起き上がることも困難となり、入院が必要となることもあります。難聴、耳鳴りなどの聞こえに関する症状は伴いません。前庭(耳石器と三半規管)からのバランスの情報を脳に伝える前庭神経が障害されることで発症します。激しいめまいが治った後に、ふらつきが数ヶ月続くことがあります。
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突発性難聴
ある日突然、片方の耳の聞こえが悪くなる病気で30~50%の方はめまいも伴います。メニエール病の初発と区別がつきにくいですが、症状を繰り返さないことが特徴です。原因は今のところ不明ですが、「内耳の血流障害」、「ウィルス感染」などが考えられています。治療の開始は早ければ早いほどよく、治療が遅れると聴力が回復しにくくなります。