めまいの症状と原因
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めまいとは
実際には、自分や周囲は動いていないのに、まるで動いているような感じがする症状のことです。
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なぜめまいは起こるのか?
体のバランス(平衡感覚)は、
- 目からの情報(視覚)
- 耳からの情報(内耳の前庭)
- 足の裏からの情報(体性感覚)
これら3つの情報が、小脳に伝わって、うまく調整・統合されることによって、保たれています。したがって、これらのいずれかに障害が起きるとバランス感覚が乱れ、めまい症状が起こります。
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めまいのタイプ
- 回転性めまい: 自分や周囲がグルグルと回っているように感じるめまい
- 浮動性めまい: フワフワと体が浮かんでいるように感じるめまい
- 動揺性めまい: グラグラと体や頭が揺れているように感じるめまい
- 立ちくらみ(眼前暗黒感): 目の前が真っ暗になってクラッとするめまい
回転性めまいの場合、耳が原因で起こることが1番多いのですが、脳の病気が原因となることもあります。
めまいのタイプだけでは、原因となる病気の確定はできません。めまい以外の症状や検査を受けて総合的に判断します。 -
めまいの原因
めまいと言うと脳の病気を心配される方が多いですが、実際には脳の病気は少なく、めまいの70~80%は耳の病気が原因です。耳の奥の内耳には、音を感知する「蝸牛」と体のバランスを感知する「前庭」があり、前庭には「耳石器」と「三半規管」があります。
前庭に異常をきたすと、体のバランスの情報が正確に脳に伝わらなくなり、めまい症状を起こしてしまいます。耳と脳以外の原因としては、ストレスによる心因性のめまいなどもあります。
危険なめまいの特徴
めまいのほかに、次のような症状がある場合には、脳の病気が疑われるので、すぐに救急車などで病院へ行ってください。
- 手や足の麻痺やしびれ
- ろれつが回らない
- 物が飲み込みにくい
- 物が2重に見える
- 激しい頭痛