風邪と抗菌薬 寝屋川市の京本耳鼻咽喉科

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風邪と抗菌薬

喉の病気|2022.11.22

抗菌薬ってどんな時に使うの?

風邪を早く治すために抗菌薬を服用すると思われている方もおられますが、それは誤解です。なぜなら、風邪の原因はウイルスなので、ウイルスに抗菌薬は効かないからです。従って、抗菌薬を服用するとすぐに風邪の症状が治まるというわけではありません。しかし、風邪がこじれて、中耳炎・副鼻腔炎・扁桃腺炎・肺炎などになった時には、ウイルスではなく細菌に感染している場合もあり、その時には抗菌薬が必要になります。  

 

抗菌薬ってどんな働き?

抗菌薬は細菌が増殖するのを抑えたり、細菌そのものを壊したりする働きがあります。従って、細菌に対しては有効ですが、風邪の原因であるウイルスには効果はありません。また、人の体の中には体の調子を整える働きをしてくれる良い細菌もいるため、抗菌薬を使うことで良い細菌にも影響してしまうことがあります。人によっては抗菌薬を服用すると副作用で下痢になる方もいらっしゃいます。下痢になるのは抗菌薬が腸の中の環境を整えている良い細菌も壊してしまうからですが、その場合には、おなかの調子を整える整腸剤を一緒に服用することも有効です。

 

抗生物質と抗菌薬の違いは?

抗生物質は抗菌薬の一部として考えていただくとイメージしやすいかと思います。

抗菌薬は細菌の増殖を抑えたり、細菌を壊す働きをする薬ですが、その抗菌薬のうちで、微生物の力によって作り出されたものを抗生物質と呼び、その他の化学合成によって人工的に作り出されたものも含めて、抗菌薬と呼んでいます。人類初の抗生物質であるペニシリンが、青カビから発見されたことをご存知の方も多いと思います。

 

ウイルスと細菌の違いは?

ウイルスも細菌も目で見ることができないほど小さいですが、実はウイルスは細菌の50分の1の大きさほどしかありません。他にもウイルスと細菌の違いの代表的なものとしては、それぞれの増え方にあります。ウイルスは自分で増える力は持っておらず、他の生物の細胞の中に侵入し、その細胞を利用して増殖します。一方、細菌は水分・温度・栄養源などの条件が整った環境があれば自分で増えていくことができます。

またウイルスや細菌と言われると、身体に悪い影響を及ぼすイメージがあるかもしれませんが、細菌の中には納豆菌やビフィズス菌など人の生活にとって有用な働きをする細菌もいます。一方でウイルスは人の体の中に侵入し、細胞の中で増殖して風邪症状を起こすなど人に悪影響を及ぼします。

 

そもそも風邪ってどんな病気?

風邪はウイルスが鼻やのどなどから体内に入り急性炎症を生じて、鼻水・鼻づまり・咳・痰・のどの痛み・発熱・倦怠感などの症状を引き起こす病気です。風邪の原因となるウイルスの種類は非常に多く、200種類以上とも言われています。抗菌薬はウイルスには効かないため、風邪に抗菌薬を服用しても効果はありません。さらに、むやみに抗菌薬を使用すると、細菌が抗菌薬に対して強くなっていき、薬剤耐性菌という抗菌薬が効きにくい菌を生み出してしまいます。薬剤耐性菌が増えていくと、適切に治療すれば軽症で回復できていたものが、従来の治療で思ったような効果が得られずに重症化するリスクが高まります。

 

風邪のときはどんな治療をすればいいの?

風邪のウイルスに直接効果のある薬は残念ながら無いので、ご自身の体の抵抗力(免疫力)による自然治癒力症状を和らげる薬によって、回復を待つことになります。しかしながら、薬を使いすぎると余計に風邪が長引いて、悪化する場合があるので注意が必要です。例えば、発熱は体温を上げることでウイルスに対する免疫力をアップして、病気を早く治すための体の反応であり、解熱剤でむやみに熱を下げすぎると、せっかくの免疫力が落ちてしまいます。熱でぐったりしてしんどい場合は、当然ながら解熱剤を使用しなければなりませんが、そうではなくて元気な場合は使用を最小限にとどめることも重要です。

また、鼻水が多い場合は、できるだけ鼻水を取り除くことも大切です。鼻水が溜まった状態が続くと、鼻の周囲にある副鼻腔や鼻の奥とつながっている中耳にも炎症が広がって、副鼻腔炎や中耳炎を合併することもありますし、鼻水がのどに落ちる(後鼻漏と呼びます)と、咳も悪化して睡眠も十分にとれなくなり、体の抵抗力が低下して病気からの回復の妨げになります。耳鼻咽喉科では鼻水の吸引だけでも治療できますので、鼻がかめないお子さんはお近くの耳鼻咽喉科に相談してみてください。

 

インフルエンザもウイルスが原因だから治療は一緒?

秋~冬にかけて流行するインフルエンザウイルス感染症は、確かにウイルス感染が原因ですが、インフルエンザウイルスに対してはウイルスが増えるのを抑える効果のある抗インフルエンザ薬があります。通常の風邪と同じように症状がひどい場合には症状を和らげる薬も合わせて服用して治療していきます。

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