長引きやすい子供の咳 寝屋川市の京本耳鼻咽喉科

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長引きやすい子供の咳

こどもの症状|2022.10.04

なんで咳が起きるの?

呼吸の通り道を気道と呼びますが、咳は、その気道に入った異物を外に出そうとする体の反射によっておこる現象です従って、病気のサインであると同時に体を守ろうとする防御反応でもあります。異物はウイルス・細菌・カビ・ホコリなど様々ですが、痰が気道にたまることでも咳が起こります。また、小さなお子さんは風邪などで鼻汁が増えると、のどに流れ落ちてくるため(後鼻漏と呼びます)、それが咳の原因になることも多いです。

 

咳の原因ってどんなものがあるの?

風邪のウイルスが主な原因ですが、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、気管支喘息なども比較的多い原因です。特殊な原因としては、ピーナッツやおもちゃのパーツなどを誤って吸い込んで気道に詰まる気道異物もあります。また、ご家族に喫煙される方がいらっしゃる場合、受動喫煙が原因となる事もあります。その他、マイコプラズマ感染症、百日咳、RSウイルス感染症など様々な原因があります。

 

どんな咳に気を付けたらいい?

子どもの咳には様々なタイプがあります。

子どもによくある咳の種類

・「コンコン」という乾いた咳

・痰が絡んだような「ゴホゴホ」という咳

・「ヒューヒュー」「ゼーゼー」などの音が聞こえる咳

・オットセイの鳴き声のようにこもった咳

など

原因によって咳の症状は異なりますが、咳をしたときに以下のような症状がみられる場合には、早めに医療機関を受診することをお勧めします。

医療機関を受診した方が良い咳

・誤って異物を飲み込んだかもしれない

・呼吸の度に鎖骨や肋骨のまわりがくぼむ

・ヒューヒュー、ゼーゼーという喘鳴

・顔色がおかしい

・肩で呼吸をしている

 

なんで咳が長引くの?

子どもの咳が長引く原因には、いくつか特徴があります。

風邪を繰り返し引いている

子どもはウイルスや細菌などから体を守る免疫機能が未成熟なため、大人に比べて風邪をひきやすく、風邪が治ったと思っても再び風邪を繰り返すことがよくあります。そのため、風邪の症状の一つである咳が長引きやすくなります。特に保育園や幼稚園などの集団保育に通われているお子さんは、色々な風邪にさらされるために、その傾向が強くなります。しっかりと風邪を治療して、日頃から手洗い、うがいなどの基本的な感染対策をすることも大切です。

アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎

アレルギー性鼻炎というとスギ花粉症が有名ですが、ダニやハウスダスト、カビなど様々なアレルゲンに反応してアレルギー性鼻炎が起こります。またアレルギー発症の低年齢化が進んでおり、小学校入学前のお子さんでもアレルギー性鼻炎を患っていることも珍しくありません。くしゃみや鼻づまりや鼻水といった鼻症状が特徴ですが、鼻づまりによる、のどの乾燥や鼻水がのどに落ちることが咳症状を誘発します。お子さんは副鼻腔炎という鼻の周囲の空洞に膿が溜まる病気にもかかりやすく、その膿がのどの奥に垂れることによって、痰の絡んだ咳が長引くこともあります。

気管支喘息

気管支喘息もお子さんではアレルギーが関係していることが多い病気で、気管支が繰り返し炎症を起こして気道が狭くなる病気です。咳のきっかけにもなる病気ですが、咳込むことで炎症がひどくなり、さらに気道が狭くなって、咳が起こりやすくなるという悪循環に陥りやすいという特徴があります。気管支喘息の場合は、薬を適切に使って気管支の慢性炎症をしっかりコントロールしていくことが大切です。

 

夜になると咳がひどくなりますが、病気が悪化しているのですか?

夜寝る前や寝ている間に咳がひどくなることはよくあることです。症状の日内変動によるもので、必ずしも病気が悪化しているわけではありません。理由としては、夜になると副交感神経が優位になって気管支が狭まったり、気温差が気管支の粘膜を刺激したり、布団に付着したホコリが刺激となって咳がひどくなったりします。また、寝るときは鼻水がのどに落ちる後鼻漏も増えることが多くなるので、それに伴って、咳が誘発されてしまいます。

 

咳がひどくて眠れない時どうしたらいいですか?

咳がひどい時には、のどを乾燥から守るため部屋の加湿を行ったり、水分を摂ったりしましょう。ただし、水分を摂るときには冷たすぎるものはのどを刺激して咳が出やすくなるため、ぬるま湯などを飲ませるようにしてください。部屋の温度も大切で、適温にしてできるだけ気道を刺激しないようにしてください。また、小スプーン1/2~1杯程度のはちみつを寝る30分ほど前に飲ませると咳が出にくくなります。ただし、1歳未満のお子さんの場合、ボツリヌス症を起こすことがあるため、はちみつを飲ませることは厳禁です

 

咳を放っておくとどうなるの?

咳は風邪の代表的な症状で、誰でも起こることのある症状です。風邪をしっかりと治療すればたいていの場合は咳も治まっていきますが、2週間以上続く場合には注意が必要です。咳が長引くと気道の炎症が慢性化して、気管支喘息などの病気が発症することもあり、その場合、気道炎症のコントロールのための治療を続けていく必要があります。また、夜の咳が続くと寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めるなどして睡眠不足になるので、体力が低下して病気に対する抵抗力も落ちて、余計に咳が長引くこととになります。  

 

咳止めってどのくらい使ったらいいの?

咳は異物を体外に排出するための体の防御反応なので、過剰な咳止め薬の使用は体に悪影響を及ぼします。咳がひどくて眠れない場合などは服用しますが、咳止め薬だけでなく、咳の原因の元をしっかり治療することが大切です。例えば、痰が原因の場合は痰を切って出しやすくする薬を服用したり、気管支喘息やアレルギーや細菌感染などが原因となっている場合、その原因を治すための薬で治療をする必要があります。また、水分をしっかりとって、のどの乾燥を防いだり、体を出来るだけ休めて免疫力を高めたりと、お子さんのケアをしてあげることも早く治すために大事です。

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