加齢だけが原因ではない!難聴とその影響 寝屋川市の京本耳鼻咽喉科

コラム詳細

column
072-830-0087
オンライン予約はコチラ

加齢だけが原因ではない!難聴とその影響

耳の病気|2024.04.30

難聴を疑う症状

皆さんは「難聴」というと、どのような症状をイメージされるでしょうか?
・話し声が聞こえにくい
・聞き間違いが多い
・聞き返しが増えた
・騒音があると聞き取りにくくなる
・早口で言われると聞き取れない
など、これらの聞こえにくい、聞こえないといった状態はすべて難聴の症状です。
しかしながら、難聴の多くは少しずつ起こってくるため、自分では気が付かないことも多々ありますので、これらの症状に周囲の方が注意してあげることも大切です。


加齢に伴う難聴

年を重ねて耳が遠くなったと言われることがよくありますが、誰でも年齢が高くなるほど高音域(高い音)の聴こえから徐々に悪くなることが分かっています。加齢に伴う難聴を加齢性難聴と呼び、65歳を過ぎると4人のうち1人、さらに80歳以上になると2人のうち1人に、補聴器が必要なレベルの難聴が起こってくると言われています。

加齢による難聴は、内耳に存在する音を感じる有毛細胞という細胞が、傷ついたり減少することが主な原因です。有毛細胞は音の振動をキャッチして、その振動を電気信号に変換して脳へ伝える役割があります。感音難聴では、一般的に言葉の聞き取りが悪くなりますが、加齢性難聴はこの感音難聴の一つです。
難聴の種類については、難聴ページをご覧ください。

難聴ページへ

加齢以外の難聴の原因

加齢以外にも難聴を起こす原因は様々あります。耳垢が詰まっている、ヘッドホンやイヤホンで大きな音を長時間聞いていた、コンサートなど大きな音のする環境に長時間いた、中耳炎や外耳炎など耳の中に炎症が起きている、内耳の働きが突然悪くなる、など多岐にわたります。聞こえにくいからと言って、「年齢のせい」と決めつけずに耳に異常が無いか、確認をすることが大切です。例えば、耳垢が溜まっていた方が耳垢を除去しただけで聞こえが良くなるケースや不適切な耳掃除が原因で耳垢を奥に押し込んでしまったり、耳掃除のやりすぎで耳の中に炎症が起きて腫れてしまい、聞こえが悪くなるケースもあります。
聞こえが少しでも気になるときは、早めに耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。

自覚が難しい難聴の兆候

難聴は徐々に進行していくことが多いため、聴力が低下していることを自覚しにくいことがよくあります。また、少し聞こえにくいなと思っていても、日常生活ですぐに支障が出るわけではありません。テレビやラジオの音量が大きくなっている、聞き間違いが多くなってきたなどは、難聴の兆候です。「昔はテレビの音量が10だったけど、最近は20まで上げているな」など、今までと異なることが少しでもあれば、検査を受けることをおすすめします。

また自覚症状があっても、なかなか言い出しにくかったり、反対に年寄りのイメージがあるため認めたくないといった気持ちも理解できます。その場合、周りの人から指摘をされても、年寄り扱いされることに対する抵抗感から受診を控えてしまうということが起こります。先ほどもお伝えしたように、加齢以外の原因でも難聴が起こることはよくありますし、そして日頃の生活を快適に過ごすためにも、原因を明らかにして治療や対策を積極的に行っていくことが大切です。

難聴と認知症

難聴は聞こえにくいという症状だけでなく、認知症とも関連しています。2017年に発表された海外の権威ある研究にて、認知症に関係する危険因子のうち、難聴こそが最も重要であることが報告されています。難聴があると、耳から脳への音の刺激が減るために脳の機能低下を招き、認知症を起こす要因となることや聞こえないことから他人とのコミュニケーションを避けるようになるため、社会的な孤立から脳の機能が低下して、認知機能に影響を及ぼすとも考えられています。
認知症を予防するためにも、難聴は早めに治療や対策をすることが大切です。

補聴器をうまく使う

難聴の症状が進行している場合には、補聴器を活用することも日常生活を快適に過ごすために大切なことです。補聴器には大きく分けて「耳あな型」「耳かけ型」「ポケット型」の3つのタイプがあります。それぞれ「耳あな型」は耳の穴に差し込むタイプ、「耳かけ型」は耳に引っ掛けるタイプ、「ポケット型」は箱型の本体をポケットなどに入れて使うタイプです。「耳あな型」が1番目立ちにくいタイプですが、見た目だけで選ぶのではなく、1人1人の聴力の状態や使用目的などに合わせて、適切な補聴器を選び、きっちり調整することが重要です。当院は補聴器相談医の医療機関であり、補聴器の選択や調整(フィッティング)を認定補聴器技能者のいる販売店と連携して実施しておりますので、ご安心ください。

難聴が重症で、検査によって身体障害の適応となる場合には、一般的に各自治体から補聴器の購入費や修理費の補助が出ます。難聴の身体障害の適応の有無や補助については、お気軽にご相談ください。

コラム一覧

京本耳鼻咽喉科のご案内
guide

所在地

寝屋川市萱島信和町21-30
シャルム萱島1F

アクセス

京阪電車「萱島駅」西口より徒歩1分
専用駐車場7台有

診療時間

休診日:
木曜 / 土曜午後 / 日祝

受付時間は、診療時間の開始30分前からです

ドクターズファイル

pagetop