子どもの風邪は耳鼻咽喉科?小児科? 寝屋川市の京本耳鼻咽喉科

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子どもの風邪は耳鼻咽喉科?小児科?

こどもの症状|2023.01.26

子どもの風邪は耳鼻咽喉科?小児科?どっちに行けばいいの?

子どもは大人と違って免疫力が未熟などのために、どうしても風邪をひく回数が多くなります。では、実際にお子さんが風邪をひいた時には、耳鼻咽喉科、小児科どちらに行けばいいのでしょうか?保護者の方にとっては、なかなか悩ましい問題ですが、一言でいうと「耳・鼻・のどの症状」は耳鼻咽喉科、「お腹の風邪や肺炎などのどより奥の症状や病気」は小児科と考えていただくと、わかりやすいです。
耳鼻咽喉科、小児科ともにそれぞれ得意分野があることをご理解いただき、お子さんの症状に合わせて、受診する科を決めるようにしましょう。

耳鼻咽喉科でできること

耳鼻咽喉科では、
・鼻水が出る
・鼻が詰まる
・痰がでる、のどに絡まる
・のどが痛い
・耳が痛い
・聞こえが悪い
などの、鼻・のど・耳の症状に特化した治療を行います。

鼻水が出る場合や鼻が詰まる場合には、ネブライザー(吸入器)を使用して、霧状の薬液を鼻の中や鼻の周りにある副鼻腔に直接いきわたらせて、炎症を抑えたり、細菌の増殖を防いだりする治療を行います。
鼻水吸引の際には、お子さんの鼻症状に応じて、数種類の吸引器具を使い分けながら奥までしっかり吸引しますので、鼻の通りが良くなってスッキリさせることができます。

痰が多かったり、のどに絡むことが気になる場合には、鼻の中にたまった鼻水がのどに降りてきて痰となっていることが少なくありません。そのため、鼻水をしっかり吸い出して取り除くことで痰が減って、のどの症状が解消されることもあります。また、のどの状態をくわしく確認して、のどに直接薬液を噴霧したり塗布することで、炎症を抑える治療も行えます。

鼻の奥と、耳の奥にある中耳は、耳管という管によってつながっていて、お子さんの場合、耳管が短く・太く・角度が水平で、働きも未熟なために、鼻の奥にたまった鼻水や細菌・ウイルスが耳管から中耳に入りやすく、そのために中耳炎を起こしやすくなっています。中耳炎になると耳の痛みや耳だれ、聞こえが悪くなるなどの症状を起こしたり、発熱の原因となることもあります。耳の中の鼓膜の状態をくわしく診察したり、必要に応じて鼓膜の動きや聴力を調べる検査をして、中耳炎を正確に診断した上で適切な治療を行います。

小児科でできること

小児科では、下痢や嘔吐などを伴うお腹の風邪やひどい咳が続いて肺炎が疑われる場合など、のどよりも奥の症状や病気が診察できる点が耳鼻咽喉科と異なります。他にも、ひどい湿疹などの皮膚の症状がある場合や免疫系疾患などの基礎疾患がある場合、ぐったりして水分も十分に取れないような状態の時には、小児科を受診することがおすすめです。

とは言っても、お子さんの様子からどちらを受診したらいいのかはっきりと判断がつかないということもあると思います。その場合、耳鼻咽喉科と小児科どちらを受診されても間違いではありません。それぞれ得意な治療や診察できる領域が異なるため、耳鼻咽喉科よりも小児科での治療が適切な場合には、必要に応じて近隣の小児科や総合病院への紹介もさせていただきますのでご安心ください。

子どもの風邪の耳鼻咽喉科治療のポイント

耳鼻咽喉科での風邪の治療は、鼻水吸引などの処置をしっかり行うため、「薬をできるだけ飲みたくない」という場合にも適しています。風邪の原因はウイルス感染がほとんどで、残念ながら風邪のウイルスの多くには、ウイルスに直接効果のある特効薬がないため、薬による治療は症状を和らげる対症療法が中心になります。鼻水や痰を吸い出すだけでも、呼吸がしやすくなったり、不快感を解消したり症状が緩和されることもありますので、薬はできるだけ少なめにしたい場合やお子さんが薬を飲むのが苦手という場合にも適しています。また当院では、お薬が苦手な場合にはお子さんが飲みやすい剤形(粉薬、錠剤、シロップなど)を相談のうえ処方するように心がけています。

耳鼻咽喉科ではほかに何をしてもらえるの?

耳鼻咽喉科では、飲み薬による治療・鼻水吸引などの処置治療・ネブライザーによる吸入治療はもちろん、アデノウイルス・インフルエンザ・溶連菌などの様々なウイルス・細菌の迅速検査や中耳炎・副鼻腔炎(蓄のう症)の診断と治療、聞こえや鼓膜の検査、耳あかの定期的な除去などの日頃のケアまで、耳・鼻・のどに関わる様々な診療を行っています。
また近年、アレルギー疾患の低年齢化が進んでおり、耳鼻咽喉科では鼻の中の状態を正確に診断して、個々の患者さんに最適なアレルギー性鼻炎の治療を行うように努めています。当院ではスギ・ダニのアレルギー性鼻炎を根本的に体質から改善させる目的で行う舌下免疫療法にも積極的に取り組んでいます。

なお耳鼻咽喉科では、年齢を問わず診察を行っておりますので、お子さんの風邪が保護者の方やご家族に移ったかも?という場合に、ご家族で一緒に診察を受けていただくこともできます。

何歳から耳鼻咽喉科に行けばいいの?

「子どもの病気はとりあえず小児科に行く」と考えられている方もいらっしゃるかと思いますが、耳鼻咽喉科も何歳からでもご来院いただけます。当院でも、生後1か月ごろから鼻水吸引で受診される方もいらっしゃいますので、安心してご来院ください。また、早めに耳鼻咽喉科に通うことで、鼻やのどの処置治療にお子さんが早い段階で慣れやすくなります。


耳鼻咽喉科と小児科の特徴について、解説してきました。お子さんの急な発熱や風邪に慌てることもあるかと思いますが、判断に迷った場合どちらを受診しても間違いということはありません。当院での治療が難しい場合には、症状やお悩みに応じて小児科や総合病院をご紹介しますので、お気軽にご相談ください。

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京本耳鼻咽喉科のご案内
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所在地

寝屋川市萱島信和町21-30
シャルム萱島1F

アクセス

京阪電車「萱島駅」西口より徒歩1分
専用駐車場7台有

診療時間

休診日:
木曜 / 土曜午後 / 日祝

受付時間は、診療時間の開始30分前からです

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